撮影日記
2004.10.20
 今回は、ハクセキレイ君です。やっと家のそばの多摩川に、たくさんやって来ました。去年はあまり撮影できなかったので、今年こそ!とバリバリ撮影をしようと思っています。

 身近な鳥の代表選手、セキレイ。よく観察すると実におもしろいです。飛び方の巧妙さは絶品です。チチン!と鳴いて飛んできたかと思うと急停止、垂直降下、水面に飛んでいる虫を捕まえて直角ターン。よほど運動神経がいいのでしょう。飛ぶのも早いですが、歩くのも速い。鳩のように首を前後に振りながらスタスタっと歩き(走るのかな)ます。チャンスがあればスローシャッターで撮影したいですね。

 撮影をする側はもう大変でファインダーに入れるのも一苦労、動きがイレギュラーなのでD1XのAFでは追い切れません。必然的にMF撮影になります。(早くD2X来ないかなー)鳥は運動神経が良いのだけれど、こちらは運動神経ゼロ。近視&老眼でハクセキレイ君に翻弄しまくられています。というわけで今回は肩慣らしにちょっとだけ撮影をしました。これからハクセキレイ君が登場する機会が増えると思います。

nikonD1X AF-S ED300 f4  MF  RAW

 セキレイは波状飛行といって、パタパタはばたき少し休んで、またパタパタはばたく飛び方です。タイミングが合わないと翼をた畳んだ、まるで弾丸のように写ってしまいます。ピント&はばたきのタイミングをとるなんて言うのは、なかなか出来るものじゃありません。ほとんど「下手な鉄砲数うちゃ当たる」方式でひたすら撮影をします。この他にもとてもおもしろいシーンがたくさんありましたが、皆様にお見せできる写真は撮れていません(^_^;。いかんせん近視&老眼&運動神経・・・

 nikonD1X AF-S ED300 f4  MF  RAW

 この日は山階鳥類研究所の人が調査 に来ていて、ユリカモメに足輪をつけようと網を張っていました。といっても、ボランティアでやっていてすべて自腹での調査だそうです。

 そう簡単には捕獲できないらしく収穫ゼロみたいでした。なんでも、ユリカモメとかアジサシ達は遙か東南アジア、マレー半島、ニュージーランド!!からも渡って来るみたいです。8千キロもの長旅末ここ東京にたどり着いたのかと思うと鳥の不思議を感じます。そういえば、家のそばに来た最初の頃のヒヨドリの中に、ひどくやつれた群れが見られたのは、渡りの途中だったのかもしれません。人間が渡りをしたらどういう事になるんでしょうか。

nikonD1X AF-S ED400 f2.8  TC-17E  MF  RAW

 夕焼けの中にたたずむハクセキレイ君

 このハクセキレイ君は少し前に撮影した子ですが、足輪をしています。セグロセキレイは長旅をするらしく足輪をつけることがあるみたいです。ハクセキレイに足輪をつけているのは近くでは千葉県のある場所ということから、ひょっとしたら千葉から来た子かもしれないと、研究所の人は言ってました。

 鳥は飛ぶことで生活をするため、出来るだけ体を軽くするために進化を続けてきた生き物です。たとえ1グラムもない足輪でも結構な負担になると思います。しかし、調査によってなにかしら将来的に彼らのためになるとしたら仕方がないのかもしれませんね。意外と足輪によって鍛えられてマッチョな鳥になったりして・・・そんなことありません!

nikonD1X AF-S ED400 f2.8  TC-17E MF  RAW

  人間の勝手な考えなど彼らには関係ないみたいですね。元気に飛び回ってくれるのを祈るばかりです。

次のページ
戻る
HOME