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デジカメお役立ち情報

その2

今回は、CMOS,CCDのクリーニングです。これは、ちょっと誰にでもはお勧め出来ません。あくまでも自分の責任で行って下さい。レンズのクリーニングも同じように出来ます。まず、レンズのクリーニングで慣れてからチャレンジした方が良いでしょう。

以前、サービスセンターでクリーニングを頼んだらよけいにゴミが増えたことがあったので、自分でするようになりました。それ以来ずっとクリーニングをしていて、いつも綺麗な状態で撮影に臨めるようになりました。

用意するもの:エアブラシ用のコンプレッサーとクリーニングペーパー、ピンセット、無水エタノール

ペーパーは「ダスパーΣ」というものがヨドバシカメラなどで売っています。他には「キムワイプ」「HCLペーパー」など色々あるようです。拭いたときに紙の繊維が残らないことが大切です。コンプレッサーはエアブラシ用で画材屋さんなどで入手できます。ボンベ式のエアダスターなどフロンガスを使用しているものは時々ガスが液体になって吹き出すこともあるのでなるべく使わない方がいいと思います。ブロアーは空気圧が足りないのと汚れた空気を吹き付ける事もあるので同じく使わない方がいいです。コンプレッサーは周りの空気を吹き出すだけなので、環境負担が皆無なのがうれしいですね。(鳥さんの撮影をするのなら、小さな事ですが環境にも気を遣いたいものです)

クリーニングペーパーはピンセットに巻き付けて使用します。ピンセットの先端から1−2センチほどはみ出す形にします。余裕がないと、ピンセットの先で傷をつけてしまいます。

さて、まず部屋を綺麗に掃除をして下さい。空気中の埃が多いところでは、その埃でレンズなどを傷つけてしまうので注意が必要です。次に、手を十分に洗います。手が汚いと指先についた脂がエタノールに溶け出して、やっかいなことになります。

コンプレッサーの中も、5−6回フルに加圧して一気に空気を放出して綺麗にします。空気取り入れ口に薄いスポンジなどを取り付け塵、埃の吸入を防ぎます。

PCにつなげてキャプチャーできる人は、その用意をします。すべて準備が出来たらカメラの説明書に従いクリーニングモードに設定して撮像素子を露出させます。軽くCMOS、CCD上に乗っているゴミを吹き飛ばします。次に、ピンセットに巻き付けたクリーニングペーパーに少量の無水エタノールをしみ込ませます。決してつけすぎてはいけません。そっとCMOS、CCDの表面をなでるように横方向に拭きます。絶対に往復して拭いてはだめです。必ず一方方向に拭きます。5回ぐらいでCOMS、CCDの全面を拭きあげるようにしましょう。一度使ったペーパーは再利用できませんので、新しいペーパーをセットします。ある程度、拭きムラがなくなるまで2−3回繰り返します。次に、アルコールをつけないで一度同じく拭き、さらにペーパーを付け替え4隅を四角く一度拭きます。コンプレッサーでよく吹きます。

ここで白いフラットなのもを撮影してモニタでゴミの具合を確かめます。もし着いていたら、そこをさらに綺麗にしますが鏡像としてモニタに映っていますので注意して下さい。やり方によっては、サービスセンターに出したときの具合と比べて同等かそれ以上に綺麗になるはずです。

CMOS,CCDは素子が直に露出してはいなくて、その前面に保護用のIRフィルターもしくはローパスフィルターがありますのでそれを綺麗にするわけです。非常にデリケートなものですので、力を入れ過ぎたり、ゴミをこすりつけたりすると傷が付くおそれもあります。しかし、今まで何回も掃除をしていますがそのような事は一度もありません。撮影が終わってからゴミとり作業の事を考えるとうんざりしますよね。綺麗な状態で撮影するとそれだけ楽が出来ます。

注意:CMOS、CCDを掃除するのが怖い人はあっさり諦めて下さい。失敗すると高くつきますから。

この作業はレンズにも適用できます。レンズの時はレンズの中心から円を描くように拭き始め、端まで来たらクリーニングペーパーをそっと離すようにします。急に離すとアルコールが溜まってしまいムラが出来ますので注意して下さい。

最後にクリーニングの肝を。

1−掃除をするものの上から堅いゴミを吹き飛ばすこと。

2−クリーニングペーパーはケチらないこと。

3−あまり神経質にならないこと(完璧を目指すときりがありません)

4−多少拭きムラがあっても写りはそんなに変わらない(レンズの場合)

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