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こちらでは機材のインプレッションを紹介しています。
交換レンズ編

AF-S ED17-35mm F2.8D

ワイドズームで開放F2.8であることを考えると、この画質は良いと言うことになるのか微妙なところ。像質自体はシャープで良いのですが、湾曲収差はいただけません。建物などを撮影すると見事に歪んで写ります。水平垂直がでないと気持ちが悪いですね。シグマの12mmからのズームは意外と湾曲収差が少なくこのレンズよりもちゃんとして写るのがニコンユーザーとして悔しいですね。photoshopで修正をかければ直りますが、フィルムで撮影するときは注意が必要です(もっともフィルムでは4X5で撮影するので、そういう場面はありませんが・・・)設計自体がもうだいぶ前のものなので仕方がないのかもしれません。


AF-S ED24-85mm F3.5-4.5G

軽量で常時つけておける標準ズームレンズとして購入。あまり画質は期待してはいませんでしたが、可もなく不可もなく万人向けです。14nとの相性は余りよくなく、色むらが出やすい気がします。


AF-S ED28-70mm F2.8D

ニコンらしい1本です。湾曲収差は少し残っていますが、画質はとっても良いです。とりあえず持っておきたいレンズです。


AF-S VR ED70-200mm F2.8G

80-200がAFになってすぐのレンズを使っていたので、X宝カメラで売り飛ばしVR機能が付いたこのレンズを購入。
ズームとAFのなんとスムーズな事よ。大感激をしたレンズです。ただ、開放値が2.8なのにもかかわらず前玉が小さいせいかワイド側テレ側開放付近での周辺光量の低下が以前のレンズと比べ大きい気がします。画質はD1Xで撮影する分にはシャープですが、14nだと絞りが浅い場合、細かいところの写り具合が甘いのが判ってしまいます。テレコンバーターとの相性は悪くはないですが、X1.4が限界でX2は使わない方が気持ちがよい撮影が出来ます。VRの効果は低速シャッターを切るときなど条件によっては絶大です・・・・・が気をつけないとブレブレの写真しか写っていないこともあるので注意が必要です。三脚などでちゃんとカメラを固定できるような条件ではVRをOFFにした方が良い事が多いようです。例えば三脚に固定して1/1000でシャッターが切れるのにVRをONにしているとブレブレの写真になってしまいます。通常では考えられないことですのでVRレンズを使うときには充分な注意が必要です。手持ち撮影で飛んでいる鳥さんを追いかける時、手持ちの細かいブレがカメラのAFに影響を与えているらしくVRをONにするとカメラのAFがロックオンするまでの時間が短くなり、ピントの食いつきが良くなります。


AF VR ED80-400mm F4.5-5.6D

撮影旅行に持って行くときにとても便利な1本です。高倍率ズームレンズですので多くの事を望むのは酷というものです。コントラストが低くAFが遅く動作時のジージーいう音がうるさくバツ。コントラストは低いもののピントの芯はしっかりしていてさすがニコンのレンズです。AF-MF切り替えがリングをまわすタイプなので、マニュアルでピントを合わせつつすぐさまAFに切り替えるというAF-Sの使い勝手の良さを知ってしまうと不便です。コンパクトにまとまっていて400mmがVR機能で撮影できてマル(80-200VRと比べるとVRの精度が今ひとつ)。ガリガリシャープではないにしてもそこそこ良い画質なので値段のことを考えれば良しとすべきか。ただ、キャノンの同じレンズはもっと小さいくてSUM駆動なのに、なんでニコンはAF-Sにしなかったのだろう?やはりニコンは遅れていると言わざるを得ないですね。


AF-S ED400mm F2.8D

4年前にマニュアルのヨンニッパを売却してしまい鳥さん用にヤフオクで手に入れました。マグネシュームの鏡筒のではなくカーボンコンポジットのやつです。重さが4.8キロもあってプロレスラーみたいな強靱な肉体の持ち主でない限り、手持ちで撮影するのは困難でしょう。かの昔、サーキットの取材でマニュアルのヨンニッパ(5キロ超)を手持ちで撮影していましたが、まだ若かったのでそんな無茶も出来たのでしょう。鳥さんのサイトでは手持ちで振りまわす人たちもよく見かけますが、とってもうらやましいです。筋トレしなければ・・・
サンニッパでも書きましたが描写性能はさほど昔と変わっていないようです。ピントが甘くハイライトに滲みが見られたのでニコンサービスで点検、調整をしてもらいました。その結果、第2群のレンズの締め付けが甘かったようです。投影検査で合格をもらいましたが、実写では調整前よりは少ないものの、開放時ハイライトのわずかな滲みがみられ、ニコンが良しとする基準内の調整ではさほど高性能レンズではないというのが個人的な見解です。口径が13センチもあるレンズを何枚も完璧に研磨して組み付けるのは不可能でしょう。
しかし、半段から1絞り絞ると印象はがらりと変わり、すっごくシャープなレンズに変身します。テレコンバーターとの相性はとてもいいようです。これは、テレコンバーターの性能自体が素晴らしいからに他ならず、マスターレンズの癖のそのままそっくりX1.4 X2に増幅してくれます。これ一本で400,560,800ミリのレンズとして使えて、なおかつ開放2.8ですからコストパーフォーマンスは良いのでしょう???
この手のレンズを使うときは、よっぽどのことがない限り半段絞ってしまいます。鳥屋さんから見ると開放が美徳とされているようですが・・・明るさが足りないときは感度を上げてノイズ覚悟で撮影します。出来た写真は多少ノイズがあってもシャープネスに勝る方が見ていて気持ちがいいと思います。
合焦速度はレンズ単体ではすっばらしいの一言。精度は運任せ。当然テレコンバーターつけると速度低下をしてしまいます。ごく普通の被写体を狙うぶんは特に問題もないレベルだと思います。


Ai ED300mm F2.8S

かれこれ20年位使っている、ずいぶん古いレンズです。AFでもないし、CPUが入っているわけでもないごく普通のニッコールレンズです。画質は開放では辛いですが1/2ー1段絞ればまず文句ない像質になります。何より軽い!kodak14nとテレコンX2つけてもたったの2.7Kg。手持ちで撮影できるのは、うれしい限りです。ピントリングの動きがスムースで気持ちよく撮影できます。AF-s 400 2.8はピントリングが太すぎて手が余り大きくない私にとって辛いものがあります。もっとも、マニュアルでガリピンするのは至難の業。わずかにピントブラケットをやらないと後で後悔することも多いです。最近、年のせいで近眼に老眼が混ざりピントを合わせる精度が落ちまくっています。やれやれ、年はとりたくないものです。
テレコンバーターとの相性もまずまずで、X1.4,X2ともちょいと絞れば最新のレンズなみの画質は得られます。20年でカメラは驚くほど進化したがレンズはそれほどでもないということですね。望遠鏡の高橋製作所が発売したTOA130はレンズとして究極の性能を持っていますが、写真用のレンズはまだまだ進化の余地が残されているということでしょうか。


AF-S ED300mm F4

ごく最近鳥さんの飛び物用で手に入れました。D1Xで合焦速度はまずまずのレベル。14nでは、とっさの時にピントがあってくれず悔しい思いをすることが多い。660ではこんな物か程度。どうしても手持ちででなければ撮影が出来そうもないツバメさんなどでは必需品。この値段でこの画質、絞り開放から実用になりますが、周辺光量の不足はしょうがないですね。コストパーフォーマンス抜群です。軽量に作られていますが、D1Xにつけて30分ずっと持っていると、さすがに筋肉が痙攣してきます。マニュアルフォーカス時のピントリングの操作感は重すぎず軽すぎず絶妙。ツバメさんではマニュアルフォーカスをすることが多いのでとても助かります。これにVR機能が付けば本当に良かったのに・・・キャノンの同じレンズはISですよ!(キャノンと比べてしまう悪い癖)


Ai AF-S Teleconverter TC-17E II

昔テレコンバーターのことを馬鹿にしていた自分が恥ずかしい。というのは鳥さんの撮影をするようになってX1.4,X2と手に入れすっかりその便利さにはまってしまったからです。使うレンズは基本的に200mm以上のレンズでそんなに多くはありません。メリットがあるのは300mm以上、開放2.8から4でしょうか。性能はすばらしくマスターレンズの結像性能がよければ、像質を悪化させずに焦点距離だけを伸ばしてくれます。X2はさすがにぎりぎりの性能で、出来ればそんなには使いたくはありません。そこで、中間のテレコンバーターの発売を待っていた矢先TC-17E II を出してくれました。(キャノンにはまだありませんねー)さて、そのインプレはというと大満足!!です。X1.4並みの結像性能です。400mmに付けると680mmで小さな鳥さんを狙うときファインダーの明るさと操作性のちょうど妥協点です。開放5.6はD1Xにはちょいと辛い。薄暗い森の中でのマニュアルフォーカスは老眼の私にはピントが極めてわかりずらい。たかだか半絞りですがその差は大きいようです。新しい望遠レンズ300mmVRの性能で本領を発揮するはずです。(デジカメでキャノンに遅れをとっているのだからせめて新レンズを一気に発売してほしいものです。早く500mmf4 VRを発売しないかなー)

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