kousaku_binodeji_02
撮影データは作例1と同じです。周辺の画質はいただけませんが双眼鏡としては良いと思います。

材質は透明アクリル。双眼鏡とデジカメを固定するでっぱりを付けただけの簡単なものです。コリメート撮影で大事なことはレンズとカメラの光軸を一致させることです。そのためには双眼鏡の接眼部にアダプターでカメラを固定するか、何かの上にお互いをのせて固定するかの二つの選択になります。この装置の場合は後者の方法を選んでいます。ゴムのわっか(ズボンの裾を縛るやつ)で双眼鏡を固定するので微調整が簡単に出来、カメラと物理的につながっていないため簡単に取り外しが出来て観察にすぐに移れるのがポイントです。

ピント合わせは二通りあります。

一つはファインダー替わりの方で適当なところにピントを合わせる。カメラの液晶モニタを見ながら同じ所にピントを合わせてマニュアフォーカスでそのピント位置に固定する。双眼鏡側のピントリングでフォーカスを合わせる。

二つめは対象物が画面の中央にあると確信できる場合はカメラ側のオートフォーカスでピントを合わせる。

作例2 ヒヨドリさん キャノンS50 HD8X20 マニュアルフォーカス
作例3 ジョウビタキくん キャノンS50 HD8X20 マニュアルフォーカス
もちろん止まっている被写体では背面液晶を見て、カメラ側でのオートフォーカスの方がピントはよく合いますが、動いている被写体の時は双眼鏡側でのピント合わせの方に歩があるようです。ただしピンぼけの確率はかなり高いです。この場合オートフォーカスではどこにピントが合っているのか確認する手段がありませんので、たいてい背景にピントが来てしまいます。せめて50%の確率でピントがくるような手段を考えなくては。マニュアルの場合、最初のピントを決めるときの精度(双眼鏡をのぞいたピント=カメラのピント)が高ければ意外と写ります。

HD8X32用のも作ったので次のページで、ちょっと紹介をします。

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